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お知らせ

お焼香の作法(座礼・立礼)

2016年05月19日

小さい頃、どこかのお葬式か法事かに伺った時、お焼香の順番が回ってくるのを、間違ったことをしないよう、失礼のないようにと緊張してドキドキしながら待っていた覚えがあります。
母に教えてもらったことを何とかやり終え、今度は順番にお焼香をする人たちを眺めていると、自分とは違った作法でやる人が多いことに気付き、幼かった私はまた焦りました。
お経が終わってから母に「まちがっているひとがいたよね!」と確認したのですが、そこで宗派によってお焼香の作法が違うということ教えてもらいました。
今でもお焼香の際には小さい頃と同じ「間違ったことをしないよう、失礼のないように」といった緊張を感じます。
そこでここでは改めて、お焼香の際の作法について確認してみたいと思います。

座礼(座ってお焼香する場合)の際はまず、次の方に軽く会釈してから中腰で進みます。
座布団の手前でご遺族とお寺様に一礼し、正面のご遺影に向かって畳に手をつき深く一礼します。そこから膝をついたまま移動して座布団の上に正座します。お焼香をした後、お数珠を両手にかけ、合掌。なおったら再度ご遺影に向かって深く一礼しましょう。また膝で移動して座布団から降り、遺族に一礼してから自分の席に戻ります。

立礼(立った姿勢でお焼香する場合)も、次の方に会釈し、ご遺族の前まで進んだらそちらに向かって一礼します。次に、焼香台の手前でご遺影に向かって深く一礼します。
そこからまた焼香台まで進んでお焼香をし、合掌します。合掌を終えたらそのままの向きで数歩下がりご遺影に一礼、最後にまたご遺族にも一礼して自分の席に戻りましょう。

主に線香の本数と抹香をつまむ回数は
浄土宗…線香2本、抹香3回(目の高さくらいまで掲げる)
浄土真宗本願寺派…線香1本(折って横にねかす)、抹香1回(掲げない)
浄土真宗大谷派…線香2本(折って横にねかす)、抹香1回(掲げない)
真言宗…線香3本(離して立てる)、抹香3回(掲げる)
曹洞宗…線香1本、抹香2回(掲げる)
天台宗…線香3本(離して立てる)、抹香3回(掲げる)
日蓮宗…線香3本(離して立てる)、抹香3回(掲げる)
臨済宗…線香1本、抹香2回(掲げる)
となっているようです。

またこれも私の幼少期のことなのですが、仏教系の幼稚園に通っていたため、お数珠は左手に持ちましょう、といったり、お釈迦様のお生まれになったいきさつ等といったことも教えてもらいました。小さい頃に教えてもらったことは無意識に身についていることも結構多くありますね。
自分の子供たちにも、将来戸惑ったり恥をかいたりしないよう最低限の作法やマナーを教えることができればいいのですが…ここは親の力量が試されるところでしょうか。

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