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石の違いって?種類と単語

あ行

青石(あおいし) 青色系の石の総称。関東地区では伊豆方面産の砂岩をいう。河津町産河津青石、長岡町産戸沢石など。
赤ボサ(あかぼさ) 安山岩で気泡の多い赤味の石。吸水性が高く苔付きがよい。神奈川産新小松層中の赤ボサが著名だが、量はわずか。
赤御影(あかみかげ) 赤色系のみかげ石。国内産では岡山市産の万成みかげなどがそれにあたる。現在は輸入材が赤みかげの主流。
荒目(あらめ) 結晶粒度の最も粗い分類の石。手加工の細工がしやすいため、三州岡崎みかげ、真壁小目みかげ、小豆島属島、豊島など荒目石の産地では彫刻技術が発達した。
安山岩(あんざんがん) 火成岩(火山岩)のうち、噴出したマグマ(岩漿)が地表や地表近くで徐々に冷え固まったもの。斜長石、黒雲母、輝石を主成分とし、わが国のいた る所で産出する。小松石、根府川石、鉄平石、丹波石、白河石などが有名。深成岩に比べて耐火性が強く、板状や柱状の節理が発達していることが多く、採石し やすい。
安山岩質凝灰岩(あんざんがんしつぎょうかいがん) 成分上安山岩に相当する凝灰岩。浮石のほかに多量の中性長石、輝石などの破片を含有する。
石生目(いしぎめ) 石の節理、石の肌理。
石目(いしめ) 岩石の節理。つまり岩石の内層に入っている自然な裂け目のこと。すべての石は石目をもっており、この方向で割れやすい。採石の際、石目の流れを知ることが非常に重要とされる。
雲母(うんも) ケイ酸塩鉱物のグループ名で、花崗岩、片岩、片麻岩などの主成分鉱物。国内では『きら』または『きらら』とも呼ばれていた。多くは六角板状結晶で、薄く何枚にもはげる。黒雲母は俗にキララと呼ばれ、花崗岩中にゴマ状に存在する。白雲母は、これを含有する岩石も少なく見分けるのも難しいが、岩石が風化した後は小さな鱗片となって残る。
雲母片岩(うんもへんがん) 雲母、石英、長石などを主成分とする片理の著しい暗色の結晶片岩。雲母片が平行に並び葉片状構造を成し、石英は粒状または扁桃状をしている。ざくろ石や十字石を含有する様々な変種がある。

か行

外構工事(がいこうこうじ) 建物などの本工事、主体工事の周囲整備のために行う外まわりの工事。本工事に付属して引続き行われる。
角閃安山岩(かくせんあんざんがん) 角閃石を主成分とする安山岩。みかげ石に似た外観をもち、建築、土木材として用いられる。
角閃岩(かくせんがん) 斜長石と角閃石を主成分とする変成岩で、粒状組織の堅い石。土木材・砕石用材。
角閃石(かくせんせき) 火成岩、変成岩中に多く含まれる通常細長い柱状の結晶で、底面の断面は六角形。暗緑色、緑褐色、黒褐色のものがあり、ルリ光沢をもつ。
花崗岩(かこうがん) 石英、正長石、斜長石、雲母、角閃石などを主成鉱物とする深成岩。地球上最も多く分布する石。通常御影石という。磨いたときの光沢、耐圧力、耐 風化性にすぐれているが、耐火性は軟石に比べ劣る。有色成分により白色、淡紅色、紅色、淡灰色、淡褐色などがある。墓石、建築・土木材、間知石、割栗石、 庭石に使われる。
花崗閃緑岩(かこうせんりょくがん) 花崗岩と石英閃緑岩との中間の組成をもつ深成岩。有色鉱物の量は花崗岩よりやや多い。
火山岩(かざんがん) 噴出した岩漿(マグマ)が冷え固まった岩石。急速に冷却したため、鉱物の結晶粒の細かいものが多い。
火成岩(かせいがん) 岩漿(マグマ)が固結してできた岩石の総称。地殻の深い所で固まったものが深成岩(花崗岩など)、火山活動の際に噴出し固まったものが火山岩=噴出岩(安山岩など)。
岩石(がんせき) 地球の地殻を構成する鉱物結晶集合体。成因により火成岩、堆積岩、変成岩の三つに大別される。
貫入岩(かんにゅうがん) 造岩作用の過程で地殻の透き間にマグマが貫入して徐々に冷え困ったもので、火成岩成因の一つ。
橄欖岩(かんらんがん) かんらん石と輝石を主成分とした顕晶質の深成岩。通常、大部分または一部が蛇紋岩化している。緑灰色で、小さな岩体のものが多い。研磨効果のよいものは装飾材に用いられる。
輝石(きせき) 岩石の主成分鉱物の一つ。角閃石に似た成分をもつ柱状の結晶。緑色または黄褐色を帯びた淡色から黒色で、ルリ光沢をもつ。
凝石(ぎせき) 自然石を模してつくる人工石。通常キャストストンをいうが、テラゾ、現場塗り、叩きなどもこれに含まれる。
輝石安山岩(きせきあんざんがん) 輝石を主成分鉱物とする安山岩で、国産安山岩では最も一般的。主に土木用材だが、淡色の地に有色鉱物の散点するのは建築石材としても使われる。
気泡(きほう) 岩漿(マグマ)が岩石となる過程で、揮発成分が発散して岩石の中に残す細かい孔。噴出岩中には多かれ少ながれある。坑大石、新小松赤ホサなどに顕著に見られる。
キャストストン(castostone)(きゃすとん) 花崗岩、安山岩の砕石を用い、テラゾ練り込みと同じ工程で型枠内に打ち込み固めたもの。外装貼り石用。仕上がりは本石に近い。
吸水率(きゅうすいりつ) 石材が吸収する水分の量。気孔の多い軟石ほど吸水率が高くもろい。
凝灰岩(ぎょうかいがん) 堆積岩の一つ。灰や極微粒の砂が堆積して固結した岩石。軟石に属し、風化に対しては劣るが、耐火性、加工性にすぐれている。大谷石が代表的。
黒玉(くろだま) 石材の主造岩鉱物の中で、複数または単独の鉱物が集まってできた黒いむら。
黒ボサ(くろぼさ) 黒玉ほど極端でない石むら。白いむらを白ボサという
黒みかげ(くろみかげ) 閃緑岩、はんれい岩など黒色のみかけ石。本磨きにすると本来の特質の光沢を発揮する。
頁岩(けつがん) 水成岩の一つ。粘土または泥土からなる堆積岩で層理の発達したもの。仙台石(井内石)が代表的。
結晶片岩(けっしょうへんがん) →片岩
硯石(けんせき) 硯の加工に用いる石材。輝緑凝灰岩質のものと粘板岩質のものと二種類ある。雄勝石(宮城県)、赤間石(山口県)、雨畑石(山梨県)、那智黒(三重県)などが有名である。
原石(げんせき) 採石場で掘り出された石材。
玄武岩(げんぶがん) 噴出岩の一つ。斜長石、輝石、かんらん石を主成鉱物とする。結晶する時に周囲の岩体の圧力などで柱状節理をつくる。その著しく発達したものは六方石と呼ばれている。
硬度(こうど) 硬さの度合い。石材の硬度は、耐圧強度、耐伸強度、耐屈強度などを総合して、判断する。
五色砂利(ごしきじゃり) 色の違いが五種ほど混じる砂利。装飾用撒き砂利として用いる。現在、国内外とも良質なものは得られない。
五郎太石(ごろたいし) 呉呂太石とも書く。径5~6寸(15~18㎝)位の玉石。4寸未満のものは砂利、秒となり、7寸以上のものは玉石として扱われる。

さ行

砕石(さいせき) 緻密な石をクラッシャーで砕いた人工の砂利・砂。テラゾ、キャストストン、現場テラゾ、人研ぎ、撒き砂利に用いる。
採石場(さいせきじょう) 石を採る場所。採石方法には原石の割り出し、坑道掘り、山砕石、川砂利・海砂利・玉石の採取などがある。
砂岩(さがん) 石英、長石、各種岩石の砂粒大のものから成る堆積岩。灰色から暗色、ときに緑色を帯びる。膠状物質で固まったものは灰白色。産地も多く、比較的硬質なので、土木、建築、庭石、水石として用いられる。
雑割石(ざつわりいし) 雑多に割った石、割り落とし石、半端な石など。
(さび) 花崗岩中に生じる鉄分の分解したもの。黒雲母中に多く、白色部分に浸透した場合は鉄気として嫌われるが、錆石として珍重されることもある。
錆石(さびいし) 均等に錆色になる花崗岩。一般の石より硬度、吸水率の点では劣るが、色調が好まれる。鞍馬石や、蛭川、北木のほか、稲田石にも錆石がある。
錆付け(さびつけ) 石材を人工的に錆石にすること。新鞍馬石、甲州鞍馬石、根府川石などの自然の錆色を強調するために行う。
沢石(さわいし) 沢から採集する石。あまり磨滅していないので庭石に最適とされる。
自然石(しぜんせき) 石材用語では岩石の粗材、転石、山石、野石、沢石、河石、五郎太その他の雑石をいう。
蛇紋岩(じゃもんがん) 蛇紋石を主成分とする変成岩。暗青色または淡緑色に白味の縞もようが入り、大理石と似ている。もろく装飾用、建築、石碑、石灯籠、墓石に用いられる。
蛇紋石(じゃもんせき) 酸化マグネシウム鉄の含水珪酸化合物。かんらん石から生ずる。単斜結晶系で、葉片状、繊維状、塊状をなす。色は多くは緑色。
砂利(じゃり) 小磯(径O.4~1.6㎝)や、細礫(O.2~O.4㎝)などの石。裏込め、コンクリート骨材などのほか、庭の化粧石、水盤にも使われる。
鐘乳石(しょうにゅうせき) 鐘乳洞の天井から乳房状またはつらら状に下がった岩石。地下水が炭酸カルシウムを溶かして流れ、したたり落ちるときに析出したもの。
深成岩(しんせいがん) 火成岩のうち地殻の深い所で形成された岩石。比較的粒が荒い場合が多い。花崗岩、閃緑岩、はんれい岩、かんらん岩がある。
水晶(すいしょう) 石英の結晶。石英脈の中に産し、透明で六方晶系結晶をもつ。山梨産が著名で、印章などに用いられる。
水成岩(すいせいがん) 堆積岩の一種で、破砕、分解した岩石の破片、砂、泥が水によって運ばれ、また水中に堆積してできた石。
石英(せきえい) 多くの石材に含まれる二酸化ケイ素が結晶してできた鉱物。白色、半透明で、硬度が高く風化に強い。切り口は貝殻状。特に無色透明で純粋な結晶としてある場合には、水晶と呼ばれ、独特な形をしているのですぐに判別できるが、岩石の成分としてあるときには見分けにくい。花崗岩中に石英が多く含まれていると、石材は白色、荒目となる。
石英安山岩(せきえいあんざんがん) 石英を含む比較的酸性の安山岩。
石英玄武岩(せきえいげんぶがん) 石英を含有する玄武岩。玄武岩の中で比較的酸性。
石理(せきり) 岩石を構成する鉱物の大きさ、配列、形などの状況・組織。
石灰岩(せっかいがん) 炭酸カルシウムを主成分とする堆積岩。色は白、灰、褐、黄、赤、青、緑色を帯びたものなど多様で、岩質も様々。主要な国産石材の一つ。大理石の多くは石灰岩であり、生物質が含まれる。建築用貼り材、テラゾ用砕石のほか、セメント、石灰の原料となる。
石膏(せっこう) 主成分は含水硫酸カルシウム。セメントを混ぜ、引き金物、ダボ止め、根石ほか安定用に使用する。熱を通し焼石膏にして用いる。
節理(せつり) 岩石にある割れ目方向。柱状節理(六方石)、板状節理(鉄平石、玄昌石)球状節理(鞍馬石、筑波石)などはその極端なものである。
閃緑岩(せんりょくがん) 火成岩の一つで深成岩。花崗岩より有色鉱物である角閃石が多く含まれている。堅い石質で加工は花崗岩より難しいが、研磨効果はよい。一般に黒みかげと呼ばれる。
粗面岩(そめんがん) 火山岩の一つ。成分は閃長岩と同じで、主にアルカリ長石。色は白、灰、黒。

た行

堆積岩(たいせきがん) 灰、砂、泥が風や水の作用で運ばれて積もり、圧縮固結した岩石。
大理石(だいりせき) 石灰石、方解石の結晶岩石。中国大理府に産出したのでその名がある。外国産が多く、イタリア、フィリピン、ポルトガル、スペインなどから建材として輸入している。国内産地では、山口県、茨城県などが有名だが、ほとんどがテラゾなどの種石用である。
玉石(たまいし) 河床などにある丸くなった石のこと。一般的には径15~30㎝くらいのものをいう。
玉砂利(たまじゃり) 玉石より小さく、砂利より大きい石。
長石(ちょうせき) 地殻中に普通に存在する最も存在量の多い鉱物で、石英と同様、多くの石材の成分鉱物。特に花崗岩には60%前後、玄武岩にも50%前後含まれる。ふつう不透明で、白、淡灰、淡黄、淡紅、淡青色をしている。正長石、斜長石に大別される。
泥岩(でいがん) 主に泥粒からなる堆積岩。層理が発達し剥離性のあるものを「頁岩」という。ふつう黒色-暗灰色で、ときには赤色、緑色のものもある。土木用、庭石用が多い。
トラバーチン(travertine)(とらばーちん) 貝がらの化石を多量に含んでいるサンゴ石灰岩。多孔質で、手ざわりがざらざらしている。主産地はイタリア。

な行

粘板岩(ねんばんがん) 泥板岩、頁岩、粘土岩などがさらに堅緻に固結した岩石。
野石(のいし) 転石と同じ意味だが、割らずに用いる自然石。五郎太石より大きい石の総称。自然石。天石。

は行

白華(はっか) 俗にはなたれ。可溶性塩類を含んだ水分が石材中の毛細管中を移動し、表層部分で水分が蒸発し、塩類の結晶を析出させる。塩類は炭酸塩が多く、硫酸塩を含むこともある。代表的な石材の変質現象。エフロレッセンスともいう。
風化(ふうか) 大気、寒気、水分などの作用を受けて、本来の石質に変化をおこした状態。
へげ石(へげいし) 板状節理によって薄くはげる石。鉄平石、根府川石などがある。
片岩(へんがん) 結晶片岩。変成岩の一つで、はっきりと層状に剥離する。雲母を多量に含んだものは雲母片岩とよばれ、緑泥石、緑れん石、緑閃石などを含んだものは緑色片岩とよばれる。
変成岩(へんせいがん) 火成岩や堆積岩が、高圧、高熱でさらに性質を著しく変え、別の岩石となったもの。火成岩から生じたものには、花崗片麻岩、はんれい岩があり、堆積岩から生じたものには片麻岩、片岩、千枚岩、大理石などがある。
方解石(ほうかいせき) 天然の炭酸カルシウム。大理石や石灰石の主成分になっているほか、砂岩や石灰質粘板岩、凝灰岩にも含まれる。犬歯のように尖った形または六角板に似た形に結晶し、結晶面に平行して菱形に割れる。無色または灰色、黄色。薄い酸によって炭酸ガスを出し溶解する。
ボサ(ぼさ) 石材中の有色鉱物が集まった個所で石材のキズの一つ。花崗岩中に生じる黒ボサ、白ボサ、安山岩中に生じる粘土質のものなどがある。

ま~わ行

御影石(みかげいし) 花崗岩、閃緑岩、はんれい岩など硬質の深成岩の通称。兵庫県六甲山のふもと神戸市東灘区御影町ではじめて採石されたことからその名がついた。
緑色片岩(りょくしょくへんがん) 緑色の結晶片岩の総称。緑泥片岩、緑色角閃岩などがある。色彩が美しいので庭石、縁石、石碑、切口(小端)積み石などに使われる。
緑泥片岩(りょくでいへんがん) 緑泥石を主成分とした濃緑色の結晶片岩。剥離性に富む。秩父青石が有名。
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